
高校総体香川県大会2回戦 新緑、薫風の5月とは言え、今日は気温30度。照りつける太陽のもと、高校蹴球児達の夏が始まった。四学香川西高校サッカー部も二冠に向けて好発進‥そんな日にするはずだった。対戦校は優勝候補の一角、寒川高校である。
試合開始から激しい陣取り合戦が続く。ロングボールを軸に四学香川西ゴールを脅かそうとする寒川高校に対し、奪ったボールを素早くサイドに展開して好機を見出そうとする四学香川西。試合は中盤でのセカンドボールを激しく奪い合う展開となった。
試合が動いたのは前半13分、MF山田が繰り出すライナー性のコーナーキックをCB福平が頭で合わせて先制。練り込んできたセットプレーで結果を出し、流れを掴んだかに見えた。しかし寒川高校は気落ちすることなくますます中盤の圧を強めてくる。激しい球際のせめぎ合いに持ち込み、主導権を握らせない。前半26分、奪ったボールの処理にやや時間をかけてしまった隙をつき、カウンターで背後へ。このチャンスをゴール右隅に決めて同点とされ、1-1で前半を折り返す。
後半は少しずつ四学香川西FWにボールが収まるようになり、素早いパス回しからリズムを取り戻し始める。メンバー交代、ポジションチェンジも功を奏し、寒川高校をゴール前に押し込み続ける。猛攻撃に耐え続けてきた寒川高校DFラインも疲労からか、集中力が切れ始める。好機!このまま決勝点を奪い切ることができれば‥。しかしゴールネットを揺らすことが出来ず試合終了。延長戦でも点を奪うことが出来ず、PK戦の突入する。結果、4-5で敗れ、総体が終わった。
敗戦の原因は様々に求められるが、恐らくチーム全員の脳裏に4月末から大会に至るまでの状況が浮かんでしまうだろう。思えば今日この日、日差しの恵まれたピッチに立つことができただけで幸せだったのかも知れない。多くの部員が外に出ることさえできない生活を余儀なくされたのだから。しかし、今大会に向けての主将、副主将のコメントを尊重したい。言い訳には絶対にしないと誓ったのだから、自分たちに弱さとして受け入れよう。
天はまた我々に試練を与え給うた。しかし、乗り越えられない山はない。多くの方々の支えで総体を迎えられたこと、そのことで芽生えたまとまりを手にしたこと、収穫は苦境から手にすることが多い。我々は再び返り咲く。夏の太陽をエネルギーに変え、必ず秋に笑ってみせる。憧れの地、国立を目指して再出発だ。