高校総体3回戦。サッカー競技は先週から先行開催しているが、今週は高体連所属競技全てが大会に入る。四学香川西高校のこの1週間はいつもにも増して運動部の活気に満ちていた。ともに学校生活を過ごす仲間達も今日からそれぞれの闘いに挑む。学校の誇りを胸に闘う高校生の姿はいつも美しい。高校サッカーの醍醐味である。
対戦相手は伝統校、高松南。DFラインを下げ、組織的な守備からカウンター攻撃を仕掛けようとする。主導権は握るものの相手の粘り強い守備に阻まれ得点することができない。前半をスコアレスドローで折り返す。
ベンチが動く。124名が切磋琢磨する中で、四学香川西の選手はチームコンセプトと個性を同居させていく。トップ下で選抜したドリブラー山田を右に、FWにキープ力が武器の千知岩を投入。これが功を奏し、高い位置でボールが収まるようになり、南高DFラインが崩れ始める。後半13分、山田が右サイドをドリブルで突破しニアサイドにクロス。これを1年生FW田中輝里十が鋭く合わせて先制する。その2分後、竹本のロングスローでつくったゴール前の混戦からまたしても田中輝里十がゴール。追加点を上げる。終了間際に菊池がダメ押しのゴールを決めて3-0で勝利。ベスト8進出である。
ベンチのゲーム観と選手の個性がかみ合った好ゲームであった。途中交代になった選手も、今後の試合に備えさらに自らの武器に磨きをかけていってほしい。チーム一丸、学校一丸となって闘う大会が高校総体である。明日は準々決勝、寒川高校と対戦する。