選手権香川県大会ファイナル。12:05キックオフ、13:46終了のホイッスル!歓喜の雄叫び‼︎ 念願成就。3-1で勝利し、全国大会出場を決めた。
新人戦と同じカードとなった高松東高校との対戦。ツートップを軸にダイナミックなオーバーラップを仕掛け全員でゴールに迫る攻撃サッカーが信条のチームである。準決勝ではプリンスチーム大手前高松を撃破し勝ち進んできた。立ち上がりから激しい攻防が繰り広げられる。縦に優先順位を持ち、開始3分に中盤での競り合いからあわやキーパーと1対1の状況になりそうなピンチの場面!これをMF菊池が猛ダッシュで戻り危機回避。攻撃と攻撃がぶつかり合い、一瞬の隙が勝敗を分ける白熱のゲーム展開となった。必死でボールを追う両校イレブン、激しいフットボールコンタクト。まさに高校サッカー!スタンドを埋め尽くした観客全てを熱狂させる好ゲームであった。
試合を動かしたのはこれまで練りに練ってきた多彩な攻撃パターンを持つ四学香川西。奪ったボールを少ないタッチ数で繋ぎ、高い位置はドリブルとワンツーで積極的に仕掛ける。前半13分、FW橋田の技ありゴール。前半終了間際も裏に抜けた橋田が追加点に成功。2-0で折り返す。
後半。高松東の猛攻!ツートップのボールキープを信じて思い切りのよいオーバーラップを仕掛け続ける。後半12分、失点‥。なおも攻撃の手を緩めない高松東。必死で守り、攻勢に転じようとする四学香川西。一体どこまで走れるか?一進一退の攻防が続く中、選手が少しずつ足をつり始める。FW玉田、鹿島投入。持てる力を全て費やし、アディシナルタイム提示までリードを守った。ここで裏に 抜けた鹿島にボールが渡る。コーナーキープ!誰もが描くシナリオであったが、鹿島が中に仕掛けて魂のシュート!これが3点目となりゲームを決めた。
心から、心から高松東高校の健闘を讃えたい。今日のゲームは観るもの全てを感動させる力があった。スタンドには保護者、ベンチ入りできない選手達、共に学校生活を過ごす仲間、卒業生‥。クラブユース隆盛の中にも高校サッカーが生き続ける理由がここにある。101回を数える選手権、高校サッカーはひとつの文化である。ピッチ、ベンチ、スタンド全てが一体となる美しい光景であった。
3年生、ありがとう!思えば君たちとの高校生活は波乱の連続でした。コロナ禍の影響を最も大きく受けた学年でもあります。だけどみんなで乗り越えた。どんな苦境にもめげず、明るく、前に進み続ける君たちに、そして選手権出場の大願を成就させた君たちに心から感謝しています。みんなで掴んだ今年度2つ目の戴冠!三冠よりも価値があると私は思います。Vサインを誇らしく掲げ、そして心にしまい、明日からまた歩み始めよう。夢舞台が待っている。