四国学院大学香川西高校サッカー部

2022年12月27日22:00、選手権に向けて香川県を出発。バスに揺られること12時間、聖地、国立競技場にたどり着いた。感無量！高校サッカーに関わる者全てにとっての夢舞台である。成立学園VS津工業に開幕した今大会も、きっと様々なドラマが生まれるに違いない。
　12月29日14：10、羽黒高校との一戦は互いの良さが発揮された好ゲームであった。素早いパス回しから好機をつくろうとする四学香川西高校に対し、個人技に長けた選手を軸にゴールへ襲いかかる羽黒高校。さすが都道府県予選を勝ち抜いてきた代表校、ハイレベルな攻防が繰り広げられた。勝利の女神は決定機を確実に点にした我々に、また、メンバーに選ばれなかった悔しさを乗り越えて大応援を送り続けた我々に微笑んだ。3-2で勝利し、夏の王者、前橋育英高校との挑戦権を得る。
　12月31日14:10キックオフ。チャンピオン相手に臆することなくプレスをかけてボールを奪いにいく四学香川西イレブン。事実意図した形での守備ができた時間もあった。ゴールに迫るシーンもあった。しかし‥
　前橋育英イレブンは全てにおいて我々を上回っていた。個々人のテクニック、戦術眼、フィジカル‥。対応しようと必死に走っても守備組織が崩され、加点されてしまう。結果1-6。完敗である。高校サッカーの粋をみせつけられた試合に敗戦ながらも感動、そして何より、最後のホイッスルまで走り続けたイレブンの姿に目頭が熱くなった。
　選手宣誓にもあったように、コロナ禍で高校生活が始まり、そして終えようとしている3年生と過ごす日々は波乱の連続であった。涙声で絞り出す「3年間ありがとうございました」に応える言葉を、私は国語の教員ながら持っていない。共に過ごした時間を今後の宝物にすること、君たちの今後の人生に幸多からんことを心から祈念して同じ言葉を返したい。「3年間、ありがとうございました」
　さあ、今日から新チームが始まる！4年ぶり12回目へと3年生は受け継いだ。君達に見せてくれたあの景色を絶対に忘れてはならない。来年この舞台に返り咲くこと、そして、３年生を超えるチームになるという誓いを新たに新年を迎えよう。2022年から2023年の年越しは選手権帰りのバスの中。高校サッカー部員として、なんと誇らしい形であろう！束の間の帰省を楽しみ、また歩き出そう。NEXT100へ！