5戦5勝勝ち点20、四学香川西高校。5戦4勝1敗勝ち点16、高知西高校。勝利すれば全国出場権がほぼ確定し、負ければ一気にルーキーリーグが混戦となってしまう大事な大事な一戦。序盤から激しい主導権争いが繰り広げられた。
高知西高校は身長の高い選手が多く、前線へのロングボールを軸として縦に強いサッカーを仕掛けてくる。四学香川西はビルドアップからサイドに展開する伝統の形で挑み、まさに一瞬の隙が勝敗を分ける好ゲームとなった。
試合を動かしたのはセットプレーであった。これまでも再三得点機を演出してきた竹本のロングスローから得たこぼれ球を辻本が技ありのシュート。ゴール右隅に突き刺さり先制する。
追撃の構えを見せる四学香川西イレブンであるが、高知西イレブンも底力を示す。フリーキックからヘディングで競り勝ち落としたボールを叩き込み同点ゴール。1対1で前半を終えた。
後半、試合を動かしたのもセットプレーであった。高知西が得たコーナーキックを頭で合わせてゴール。四学香川西1年イレブンはルーキーリーグにおいて初めてリードを許す展開となる。ここからは勝利へのこだわり、勝ちたい思いがどれだけ示せるかが鍵となる。
若き赤の戦士達は強かった。戦い方を徹底し、サイドから得た竹本のロングスローを西山が頭で合わせて値千金の同点ゴール!残り時間7分で掴んだ歓喜の瞬間である。レギュレーションによりPK戦へ。G K三谷が2人目を止め、5-4で激戦を制した。
この闘いは選手達をさらに強く、たくましくしたに違いない。夢舞台に立ちたいという強い思いが感じられた。今後の更なる成長を期待したい。
得点者 辻本 西山
アシスト 竹本