題
西高魂
卒業を前に三年間を振り返ってみると、 普通の高校生活では経験できないような貴重な時間を過ごすことが でき、精神的に大きく成長させて頂いたと思っています。
三年前、全国大会出場という自分の夢を叶えるため、親元を離れ、 サッカーの強豪である香川西高校に入学しました。 サッカー部は全国大会の常連校であり、 日々の練習も大変厳しいものでした。 入学したばかりの私にとっては、 一日一日の厳しい練習メニューに体が悲鳴を上げる日々でした。 しかし、先輩たちは同じ練習をしているのにも関わらず、 夜には筋トレを黙々と行っていました。 強烈な印象を与えるその姿を見た4月当時の私は、 とてもやっていける自信がありませんでした。しかし同時に、 私が目指していたステージがどれほど高いレベルのものだったかと いう現実を受け止め、 負けたくない一心で一年間ひたむきに頑張りました。 そして一年生の冬に目標である全国高校サッカー選手権大会に出場 しました。二年生の時には、沖縄インターハイにも出場しました。 三年の時は、 コロナの影響もありいろいろな機会を奪われていく中で開催された 高校サッカー選手権大会香川県大会準決勝で負け、 私の三年間の高校サッカーが幕を閉じました。 最後の年は特に十分に力を発揮できず、 悔しい結果で終わってしまいましたが、 三年間を通してやってきたことの全てに後悔と無駄はありません。 むしろ、感謝と満足しかありません。
この三年間で苦しい事から逃げず立ち向かう心やどんなことも諦め ず最後まで取り組む忍耐力など、 たくさんのことを学ばせて頂きました。私は、 香川西高校サッカー部のOBになれた事を誇りに思います。 ここでしか学ぶことのできない西高魂は、 次のどんなステージにいっても通用する力だと思っています。 また、苦しい時こそ発揮される力だと強く思っています。 先輩方から受け継がれてきた西高魂があれば必ず社会で有用とされ る人材になれると信じています。
三年間、私を県外に出させてくれた両親に感謝しています。 三年間親のように厳しく見守って頂いた指導者の皆様にも深く感謝 しています。三年間ありがとうございました。 今後も西高魂を忘れず、 次のステージでさらなる向上を遂げて行くことをここに誓います。