新人戦 3位決定戦 VS高松北高校
4-4-2ダブルボランチシステム同士の対決。組織的に粘り強く守り、高いキープ力と攻撃センスを持つFWを軸に攻撃を組み立てる高松北。素早い切り替えから伝統のサイド攻撃に転じようとする四学香川西。立ち上がりからお互いの良さがぶつかり合う好ゲームとなった。どちらもチャンスをつくり、シュートまでは持ち込むがゲールラインを割ることができない。70分ゲームは延長にもつれ込むかに見えた。しかし後半32分。右サイドを割った四学香川西MF日野が思い切りよく上げたクロスボールがゴールに吸い込まれる。先制!ロスタイムは2分。高松北は諦めない。前線に体の大きな選手をコンバートし、ロングボールを主体にゴールを窺う。とはいえ時間を味方にしている状況下、サイドに展開してコーナーキープしホイッスルを待つシナリオである。勝利はほぼ手中であった。
しかし若き四学香川西イレブンはまだ勝負に徹するメンタリティが不充分であった。相手ペナルティエリア付近で得たスローインから追加点を狙い、失敗。ボールを得た高松北が全身全霊の攻撃で同点ゴールを奪う。試合は延長戦となり、そしてPK戦へ。結果、8人目のキッカーをGK加藤が止め勝利するも、課題の残る内容であった。
新チーム初のカップ戦は3位という結果で幕を閉じた。メインとサブグランドが隣接する生島サッカー場。隣では同時刻キックオフで決勝戦が行われ、高松商業が勝利した。昨年度優勝校、選手権出場チームとして追われる立場であった我々は、春から追う立場で2023年度を向かえる。まずは王座奪還。そのためには現実を認め、強い四学香川西のサッカーとは何かを再考しなければならない。4月からは新入生が入ってくる。その前にすべきことは確固たる3年生、2年生の組織づくりではないだろうか。100名を超えるチームは一枚岩になってこそ強さを発揮する。それは日々全力でトレーニングし、立ちはだかる壁をみんなで対話し乗り越えていくことでこそ実現する。優勝カップを返還した今日を忘れるな!賞状に描かれた現状を頭に刻みつけろ!小さなプラスを積み上げる日々を過ごすしかないという結論に至るはずである。インターハイで笑っているのは俺たちだ!